猿と共に生きる人たち

先日、日本から友人夫婦が来てくれました。

旦那さんの方がバリ島ビギナーだったので、定番の観光地でもあるウルワツ寺院&ケチャック鑑賞に行きたいとのリクエスト。

私はもう何回か見たことがあるので、彼女たちがケチャックを見ている間、グルっとそのあたりを1周することに。

しかしここで気をつけなければならないのは、猿たち。

噛んだり、襲ってきたりはしませんが、こちらの隙を盗んで、メガネや帽子などをとるのです。

一応、受付で注意をしてくれるので、多くの人は注意をしているようですが、それでも盗られる人は後を絶たないようで、その時もメガネの残骸が落ちていたり、帽子を弄ぶ猿がいました。

そして、最近彼らの盗みのテクニックがあがったなと思ったことは、歩いていると足元からサンダルを盗っていくのです。

私もまさかそこは想像していなかったので、足元を掴まれ危うくサンダルを盗まれそうになりました。

そして、もっとたちが悪いのが、その猿たちを餌付けている人間がいることです。

数年前に友人とウルワツに行ったとき、その友人がサングラス猿に盗られました。

そしたら、どこからかすぐに男の人が現れて、パンを猿に差出し、交換でサングラスと返してくれと交渉し始めたのです。

さすがに猿もそう素直にすぐ返してはくれませんでしたが、パンの誘惑に負けてサングラスも無事に戻ってきました。

もちろん友人含め、周りの観光客も大拍手。

感謝感激と言った感じです。

しかしそのあと、彼がお金を要求してきたのです。

『親切心ではなかったのね。。』と戸惑いながらも1ドル札を渡すとびっくり、
『こんな小銭いらねぇよ!』
と言わんばかりに投げて返してきたのです。

しかし、サングラスを返してくれたことには変わりはないので、ちょっと彼女も少なすぎで失礼だったよな、と思いつつ、しかしやはり何となく悲しい気持ちになりながら帰り道で見た光景に衝撃。

てっきり人間の敵だと思っていた猿が、さっきの男と仲良く握手なんてしながら遊んでいたのです。

これにはさすがに憤慨してしまいました。

『こいつらグルなのね』と。

そして、あれから何回かウルワツに行きましたが、いつ行ってもやはり彼らは居るのです。

猿使いは男と女、2人居るようです。

彼らを見るたびに私は

『こんな人たちがいるから、バリに幻滅する観光客もいたりするんだよ。』

と腹立たしい気持ちになっていました。

しかしこの間、娘のような少女が女の方をバイクで迎えに来ていたのを見たとき、それを見て私は思ったのです。

ここに彼女は毎日出勤しているんだ。

ここが彼女の仕事場なんだね。と。

そして、そうかバリならこういう生き方もあるなあ、、と。

(猿と生きる)ってのもおもしろくていいかな。。と。

でもウルワツではやはり猿には気をつけてくださいね。


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