未来の希望を育てる学校
学生の頃から環境問題に興味があった。
熱帯雨林の保全活動をしたいという思いでインドネシアに来た。
テーマは覚えていないけれど学生の時に参加したワークショップでも、社会問題を解決するためには何が必要かという問いに「教育」と書いたのを覚えている。
20年ほど前、「夢は何か?」と友人に聞かれ、「学校をつくりたい。」と答えたのも覚えている。
環境教育ができる学校をつくりたいと。
でも、食べていくことさえも精一杯の毎日の中で、そんな夢もずっと思い出すことなく、ただただ一生懸命頑張った。何とか少しづつ少しづつ自分の生活も整えていけた。
事業が少し落ち着き始めたころ、バリ島のごみ問題をなくそうと作られたボランティア活動に参加するようになる。
現地の学校に行って仲間と啓蒙活動を行ったり、植林キャンプに参加したり、バリ島の環境保護活動などに関してのホームページも自分で作ったりした。
1人でも意識が変わればいいと思い、スタッフを連れて色々な場所へ行き、沢山の人の
話を聞きに行ったが、彼女の意識に何も変化が起こらなかった。
仕事の関係でいくつかの孤児院ともかかわることになり、バリ島の孤児院の実情を知りショックを受ける。
子どもたちのために奨学金制度をつくろうと孤児院側と交渉したが実現しなかった。
そして息子が産まれる。
乾電池と一緒に沐浴させたり、甘味料着色料たっぷりのジュースを与えるベビーシッターさんにショックを受け、息子のために託児所をつくることを決める。
それがRUMAH KECILだ。
朝から夕方まで子供が過ごす場所なんだからと、園舎も古民家を利用したりて木の建物に拘った。食事もオーガニックにして、安心安全な環境で1日中思い切り遊んで過ごせる場所にしたかった。
幼稚園をつくる予定も最初はなかった。
私たちが借りた土地は4アールしかなかったし、園舎を建てるスペースもなかった。
でもルマクチルの幼稚園に進みたい子どもがいるのであればつくらなければならなかった。
後ろの空地を借りれることになったが広さは22アール。
広すぎる、そして借りるお金もない。
でも「借ります」と返事してしまった。
幼稚園の園舎も古民家を再利用。
ツリーハウスもつくって、プールもジャングルジムもつくった。
ツリーハウスは3か月で倒れると言われたけれど、2年近く経った今でもまだ子どもたちのリーディングスペースになっている。
楽しかった。
でもお金は常になかった。
せっかく自転車にエンジンをつけることができて楽になってきたのに、そのエンジンを売ってしまった感じ。
「小学校もつくってよ」と父兄の人に言われたときは
「そんなお金ないですよ」
と取り合わなかったかった記憶。
その時の私にとっては想定外すぎたし、小学校をつくるなんて自分の器じゃないと思っていた。
あれはたしか3年ほど前。
でもそれから本気で小学校をつくりたいと思いだすにはそんな時間がかからなかった気がする。
きっかけは立川市にある藤幼稚園のドーナツ型の園舎を見たことだった。
単純にこんな楽し気な校舎を建てたいと。
子どもたちもこんなところで勉強出来たらいいなぁと。
そして、もうひとつの理由はまた息子のため。
彼は、私たちの育ってきた時代のように、学校でいい成績取って、いい大学に入って、一流企業に入れば間違いなし、といったわかりやすい時代ではなく、正解もない、それも私たちの時代に比べれば数倍、数十倍ものスピードで変化していく時代を生きていかなければならない。
息子の下にいる双子の女の子たちは大丈夫だろう。
女の子はたいてい強く賢いものだから、どんな時代にも合わせ、上手に生きていけると思う。
でも息子はいろんな意味で優しすぎる。
そんな彼のような子どもでも、この先世の中がどんな世界になっても、歩き続けることができる、生き残ることができる心の強い子どもを育てたい。
そんな思いで。
学校の名前はTARUWARA SCHOOL。
TARUWARAはサンスクリット語で「良い木」という意味。
私たちが植えた木が、のびのびとどんどん大きくなり、自由に色々な花を咲かせ、実がなる。
そんなイメージでつけた名前。
幼稚園までのRUMAH KECILも「遊び」を大切にし、根っこを育てることをコンセプトとしているが、TARUWARA SCHOOLでも心の土台となる「非認知能力」を伸ばしていきたい。
非認知能力には、(自己肯定感)(自制心)(社会性)(好奇心)(想像力)(共感性)(主体性)(柔軟性)(回復力)(やり抜く力)などがあるが、学校は子どもたちにそういったスキルという武器を身につけさせ、そして、子どもたちが自分の才能に気づき、自分たちが社会で取り組むべき(問い)を見つけさせる。
そして私が以前丸腰で戦い、諦めた、環境問題や貧困問題など、社会にある様々な問題と戦って、より良い世界にしていく。
そういう子どもたちが毎年10人ずつでも育っていき、社会に出ていけば、この先の世の中を少しづつでもいい方向に変えていくことができるんじゃないか、そんな願いを込めた学校。
未来の希望を育てる学校。
私が理想とする教育ができる学校になるまで、何年も何十年もかかるだろう。
息子もとっくに卒業して、大人になって社会に出てしまっているかもしれない。
それにいつもの事だけれど校舎を建てるお金の目途さえも危ういもの。
でもTARUWARA PRIMARY SCHOOLを来年2020年7月に開校する事に決めた。
多分私はこの先ずーと学校つくりをしているんじゃないかと思う。
20年経っても、30年経ってもずっと。
それは小学校をつくると言うことはそういう事だと。
中学校、高校と続いていく長くて壮大な事業になるという事に覚悟を決めなければならないという事。
これが私のミッションなんだろうなと、骨と皮になるまで学校つくりをしていくんだろうなと。
「学校がつくりたい。」
20年以上に前に抱いた夢を、一生かけて形つくっていくんだろう、これからの私は。
日本にインターンシップに行く学生たち
SIKIは今年から新しいプロジェクトで、バリ島の学生を日本の企業でインターンシップで働く経験を得てもらおうという取り組みを始めています。
インドネシアの学生は在学中に現場研修をすることが単位取得のために義務付けされていて、こちらのホテルやレストランなどでも、観光学科の学生たちが、白のシャツに黒のズボンやスカートを履いたトレーニング中の姿をよく見ることができます。
そしてもちろんトレーニングを海外で行ってもいいわけで、日本の企業でトレーニングすることで、日本語と日本の労働スキルを得ることはもちろん、日本の生活習慣や文化なども学ぶこともでき、更に卒業後の就職が有利になるという、学生にとってもいい事づくめではないかという事からこの事業をスタートさせました。
日本へ渡航する前の約6か月間日本語研修を行い、その間に受け入れ企業側の訪問や面接などもあります。
先日、8月移転予定のSIKI校舎で面接が行われました。
新しいSIKI校舎。敷地内に生徒さん用のアパートも建設予定です。
直前まで面接の猛特訓した学生たち。
前日まで緊張しすぎたのもあってボロボロだったのが、本番にほぼ完ぺきに仕上げてきて、彼らの一生懸命の姿に胸が熱くなって涙が出てきそうになってしまった。。
長らく現場を離れてて忘れていましたが、
あぁ〜、講師をやってた時の感覚を思い出して、懐かしく思えてきました。
今年はまず約15人ほどが渡航する予定。
みんないいトレーニング先に恵まれていい経験を得られることをこれからも応援していきたいです♪
SIKI BALIの新校舎建築スタートしてます!
今はルマクチルの新幼稚園舎は出来上がり、プールも出来上がり、ツリーハウスも出来上がりました。
プールの奥にあるのは未完成時のツリーハウス。
そしてこれがもう少しで完成のツリーハウス
(完成してからはまだ写真を撮っていない。。)
そして2月からスタートしたのはSIKIの校舎の建設です!
今はまだこんな工程の段階です。
作業は専ら手作業で進められます^^
職人さん楽しそう^^
まだまだ建設は始まったばかりですが、お約束のトラブルはもう既に起こり始めています。
隣のビラのアメリカ人に苦情を受けて東京バナナを持って謝りに行ったら賞味期限2週間も切れててさっきも焦ったばかりです^^;
これからも前回までのプロジェクトと同様、想定外の予算の出現にびびって頭を抱えたり、
「こんなん言うてないやんけコラーッ!!」
と親方に怒ったりすることもあるかもしれません。
しかし最終イメージが出来上がるのを考えると、やっぱりワクワク、ニヤニヤしてしまいます。
そしてこれが80%くらいの最終イメージ。
あぁ、なんて素敵♪
今は遊具もあまりないかれど、これからはもっと増やしていく予定です。
イメージではこんな感じ。
木からもブランコやハンモックなんかも吊るして居心地のいい場所にしてあげたい^^
あぁ、楽しみ♪
SIKIの校舎の完成は7月中ですが、その次は来年の8月開校に向けて小学校も引き続き建設予定です。
まだまだしんどいことが続くイコール、まだまだ楽しいことも続くということ!
大変なことはわかっているけれどどうせなら楽しみたい!!
明日はグランドに造るHill(丘)について親方とミーティング予定。
子供達は高い所があると登ってしまうものなんですね♪
遊びながら学ぶ、学びながら遊ぶ幼稚園
Rumah Kecil
安心で快適なバリ島留学をお約束する
バリ島語学学校 SIKI BALI
看護専門学校でのおにぎり講習
SIKIはもうそろそろ日本の実習生の送り出し機関として動き出そうとしています。
特に介護方面からのリクエストが数年前から多く、重い腰をやっと上げ始めたというのが正直なところなのですが。。
がしかし、やると決めた限りはインドネシアの人たちと日本の企業を繋げる良き存在になれるよう努めたいと思っているのですが、日本での彼らの現状はあまりよい話を聞きませんね。
もちろんいい話も聞きますが。
SIKIは10年以上も教育分野での経験とコネクションもあるので、高校や大学などへの繋がりも多く持っているのですが、そういうこともあり、今回SIKIが実習生の送り出しを始めたという話を聞いて、いくつかの学校から既にプログラムのプレゼンテーションの依頼があったりして、改めてこちらの人の実習生プログラムに対しての興味の深さにも驚いています。
しかし介護方面での実習生制度は今度の11月にならないと、変更内容がクリアにならないなどの理由で、今後の対応を待機状態にしているところも多いようです。
そういうこともあり、SIKIも具体的にはまだ活動できないのですが、取りあえずは挨拶程度にとこのあいだ看護専門学校で「おにぎり講習」を兼ね、少し実習制度についてプレゼンテーションもしてきました。
インドネシア人は人前で話すのも得意。マネージャーのカデックも堂々としたものです
地元の学校での「おにぎり講習」はSIKIでは時々行っているので、もう随分慣れてはきましたが、今回は133人相手!
米何合?!
具は何にする?!
とすこしてんわやんわ。
しかし講習が始まるとやっぱりバリの子達。
反応は非常によく、キャーキャー言いながら楽しんでくれました。
私達日本人はもう身体で覚えてしまっている三角握りも、初心者の彼らにとってはやはり難しいようで、なかなかいびつな感じにしかできず、いじくりまくってなんとか三角っぽく仕上げる人がほとんど笑
最後は皆でおにぎりを頬張ばって終了。
たった一個のおにぎりを握るだけでこんなに盛り上がってくれるなんて嬉しい限りです。
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ルマクチルの新園舎がほぼできてきた!!
4月にジャワからジョグロがやってきてから約3ヶ月が経ちそろそろ新園舎も子供達が入れる状態になってきました!
今回こそ建築過程を豆にUPしようと決意したはずがあれからUPすることもなく、、
なので今日はこの3ヶ月の工程をザックリまとめて!
この木のタイルは漁船だった木を利用して作ったもの。
30CMサイズが1枚Rp35000なので床を木にすると結構高くついてしまうんですが、子供が過ごす場所なのでやっぱり木の温もりにこだわってあげたくて今回も木タイルを選択。
家にあったアンティーク家具もペンキを塗って搬入しました。
今回のテーマカラーはブルーとグリーン。
来週からは園児たちのアクティビティーもここで始まる予定。
後は細々としたフィニッシング。
間に合うかなぁ。
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■
数日前、バリ島の伝統療法に関して書きましたがその続きです。
1.豊かな髪の毛になる方法
双子の1人の子の方がまだ産まれて数ヶ月の間髪の毛が薄く、特に前頭部分がかなり寂しい感じでした。
バリ島では地域によってまちまちなようですが、生後1年半くらいの間までに赤ちゃんの髪を一度そらなければなりません。
生後はまだ穢れているとされ、お寺に入ることは許されていませんが、その儀式が終わるとお寺に入ることもできるようです。
また一度髪を剃ることでその後丈夫な髪が生えてくる思われていてうちの子も何度か髪をそる事を勧められましたが、女の子だしそれは拒否し続けていたのですが、するとスタッフから
「サラダ菜をすって頭皮に塗ればいい」
と言われました。
一度やろうかと考えてみましたが、ベチョベチョになるのを想像してやめました。
そして、1歳になる今では無事に髪の毛も増えて安心しています。
2.風邪を引き始めたら。
ある日、託児所に双子の様子を見に行ったらやたら何か細かいものを踏みまくるので何かと尋ねたら、
「風邪っぽかたので、温まるように米のとぎ汁を身体に塗った。」
と言われました。
3.目の病気になった時。
託児所に預けているとやはり他の子の病気もいろいろもらう機会が多く、この間はプール熱をもらってきてしまいました。
プール熱の症状として、目やにがでるのもそうみたいなのですが、子守さんに私の顔を見るたびに、
「目におっぱいを垂らしてあげて、一滴でもいいから。」
と何度も言われました。
しかし、私も母乳全盛期でもないのでそんないつでも母乳が滴り落ちるないのですが、なんとか搾り出して無理やり目に入れました。
それが良かったのか、はたまた既に治る時期だったのかはわかりませんが、目やにはその後でない気がしました。
4.頭をぶつけたら。
もうないかなと思ったら思い出しました。
これはジンクス的なことかもしれませんが、赤ちゃんのうちは足取りも確かではないので時々頭をどこかにぶつけてしまうことがあります。
バリ島の家の床はタイルなので、ぶつけたあとはポッコリたんこぶができたりもするのですが、一度椅子から落ちてしまったことがあり、それを子守さんに報告すると、
「こうやったか?」
と自分の髪を引っ張りながら聞いてくるので、
「???」
な感じでいると、
「ここでは子供が頭をぶつけたらその時一緒に居た人は自分の髪を引っ張らないとだめだ。」
との事。
また、新しい方法に
「まだあるんか〜!?」
と驚き。
そして、その数日後、また頭をぶつけて泣いていた子を抱き上げながら、これまた違う子守さんが
「髪を引っ張ったから大丈夫。」
と、とても当然なような顔をして言ったのを聞いて、
(すっかり根付いているんだな。。)
と妙に感心してしまいました。
これからも、どんな新たな治療法がでてくるのか?
少し楽しみでもあります。
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バリ島語学学校 SIKI BALI
キャラ弁作りに初挑戦!
ルマクチルでは毎月お弁当の日があって子ども達も楽しみにしていますが、今回は私も初キャラ弁に挑戦してみました!
最近息子はウルトラマンにはまっているので、クックパットに載っていたウルトラマンのおにぎり。
すごく簡単なはずなのに細かい作業に意外に時間がかかってしまいました。。
そしてその部分をがんばりすぎて、おかずが足りずスペースが空いてしまい、まだまだ力不足だと実感。。
それでも息子はウルトラマンに大喜びするはず!
と思って自信を持って見せたのにも関わらず微妙な反応。。撃沈。。。
リベンジすべくアマゾンで早速キャラ弁つくりグッズを購入しました。
よ〜し、次はがんばろう!
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