バリの棚田が世界文化遺産に
以前もブログで書いたことがあるかと思いますが、私はバリ森会というグループの世話役をしていますが、そのグループの代表である光森さんが発信されているバリ島に関する情報発信メーリングリストから以下のような記事が送られてきました。
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「じゃかるた新聞」によりますと、バリの棚田が世界文化遺産に認定されました。
6月末に開かれたユネスコの世界遺産委員会で承認されたそうです。
バリの棚田で代表的なタバナンのジャティルイ一帯を世界遺産に登録しようという動きは随分以前からあり、日本の人たちも支援している情報は得ていたのですが、やっと実現して、めでたい限りです。登録準備を始めて12年ぶりのことといいます。
バリでは初の世界文化遺産です。
今回、認定された地域は、タバナンのジャティルイ一帯をはじめバンリ県バトゥール湖一帯、18世紀に建立されたバドゥン県のタマン・アユン寺院などを含む5つの棚田地域。合計約1万9,500ヘクタールに及ぶ地域です。
そして今回の認定で重要なのは、棚田を単なる景観としてでなく、バリの人々の1千年にも及ぶ営みで維持されてきたスバック=水利組合の成果として、文化遺産とされたことだろうと思います。「トゥルヒタカルナ」という言葉があります。
バリの世界観、価値観を示す言葉で、神・自然・人間が調和して共存するという意味合いですが、スバックは、まさにそれを具現化したものと言えるのではないでしょうか。
水利組合は、伝統的なバンジャール=集落とは別に、独自のコミュニティを形作っており、水田の中にお寺を設け、お祭りや集会を重ねなながら、島中の水田や里山の管理を続けて、今に至っています。
その水利博物館が、穀倉地帯のタバナン県にあります。同県が歴史を保存しようと設立したものです。
ユネスコは1992年から人と自然の有機的な関わり合いで形成された景観を文化遺産として認定しており、日本でも紀伊山地の霊場と参詣道、石見銀山遺跡と、その文化的景観、平泉の浄土思想に関連する文化的景観が世界遺産リストに登録されていようです。
ちなみにインドネシアで世界の文化、自然遺跡に登録されているのは、中部ジャワのボロブドール寺院遺跡群、プランバナン寺院遺跡群、西ジャワ州ウジュンクロン国立公園、コモド国立公園、中部ジャワのサンギラン初期人類遺跡、パプア州の
ロレンツ国立公園、スマトラの熱帯雨林があり、バリで8ヵ所目です。
バリの森を考える会という活動を、私たちは行っていますが、今回の認定の基となったスバック=水の関係と、森の関わりの深さから、水利組合の活動について、さらに理解を深め、協働できる道を探っていきたいと考えています。
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来月、8月9日にタバナンのジャティルイに棚田、巣バック博物館見学を行う予定です。
詳しくはまたこのブログでもお知らせします。
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