バリ島の孤児院で思ったこと


           この子達のコミュニケーション方法は手話




           折鶴折りもとても一生懸命にしていました


先日、日本のあるNGO団体から、日本の学生がボランティア活動ができるような孤児院を探して欲しいという依頼がありました。

デンパサールには孤児院はいくつもあり、以前から何度か訪れたことがあります。

そしていずれの孤児院もそれなりに金銭的な援助は常に必要としているのだと思います。

しかし、デンパサールのような都会にある孤児院は、やはりボランティア希望者も集まりやすく、頻繁に団体や個人のボランティアの人たちが、色々な国から来ていて、子供たちも彼らとのアクティビティーに忙しく、私たちが何かしてあげたくても、もう子供たちにも時間的な余裕がなかったりするところもあります。

ボランティアがしたいという人材があり、それなりの寄付も持っていけるというのであれば、是非それをより必要にしているところを見つけたい。

ということで、情報を集めたところ、デンパサールからも、そう遠くないクルンクンに障害がある子供たちも入居している孤児院があることがわかり、まずは早速訪問してみることにしました。

孤児院の名前は(PANTI ASUHAN SUMARA PUTRA)。

孤児院には約100人の子供が居ますが、そのうちのほとんどの子が視聴覚障害自閉症などの心身に障害がある子供たちです。

孤児院といっても、バリ島の場合、身寄りがない「孤児」ではなく、親はいるけれど家の経済状況が苦しいため、孤児院(Panti Asuhan)に預けられているといった子供がほとんどです。

なので休みの日には家に帰ったりするようで、

「帰るって??孤児じゃないの??」

と私も初めて聞いたときは驚きました。

バリ島にはいくつかの孤児院があるようですが、キリスト系の孤児院が最も多いかと思います。
キリスト系の孤児院場合は、教会などから定期的に寄付も届けられたりするのでしょうか。

今まで私が見学に行ったいくつかの孤児院から判断すると、結構、教育や施設内の設備も最低限は提供されているように見えました。(それでもまだまだ不足しているところはあると思いますが。。)、

政府から孤児院に出される補助金は子供一人頭1日たったのRp3000(約30円)。

これでは3食の食事代にもならず、学費を払っていくのもとても大変だとのこと。

孤児院に入っているような子供が学費免除対象にならないのが不思議ですが、クルンクンのこの孤児院では、お米だけでも1日30Kg消費するので、敷地内で野菜や家畜を育てたり、一般からの寄付などでどうにかやりくりしているとのことです。

この孤児院では、子供たちが学校を出てから自立できるようにと、コンピューターの技術や英語の授業を設けています。

それらの習得が困難な障害を持った子供たちには、裁縫などの技術指導を行い、彼らの将来の自立を努めているとのことです。

私たちが訪問したときも、ドイツの学生が1人1年間の予定で孤児院にボランティアとして来ていて、子供たちに英語とコンピューターの指導を行っているとのことでした。

彼のような存在が常に居れば、持続的な技術指導も可能になり、子供たちの自立の可能性も広がっていくのでしょうが、やはり彼らの理想とはほど遠いのが現実のようです。

私も日頃の忙しさでこういった現実に触れ、を考える機会も滅多とありませんが、これを機会に、彼らのような子供たちに少しでもプラスになる何かができるようになればいいと考えることが出来ました。

まずは定期的に日本からボランティアの学生に来てもらえるようになって、その訪問をただの自己満足だけで終わらすのではなく、孤児院の子供たちにとっても意味のあるものにしていければいいと考えています。



                最後に皆で記念写真


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